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令和3年11月23日、宗祖日蓮大菩薩御生誕800年慶讃法要、御報恩会式ならびに法灯継承式が厳修されました。来賓に本門法華宗香川日憲(にちけん)宗務総長(山口県、本圀寺(ほんこくじ)住職)、清瀬日草猊下(きよせにっそうげいか)(千葉県、日蓮宗本山日本寺(にちほんじ)前貫首(かんじゅ)、吉田日泉(にっせん)僧正(そうじょう)(石川県、全性寺(ぜんしょうじ)住職)をはじめ有縁の皆さまをお招きし、妙皇寺とご縁の方々や檀信徒が参詣のもと、厳粛な中にも華やかに散華が舞う本堂において「法灯継承式」が滞りなく奉修されました。

配布の法要冊子には詳細を掲載しておりますので改めてご覧ください。なお、この寺報では入山行列や法灯継承式の様子をご報告させていただきます。

文章:責任役員・広報部委員長 佐藤 泉

題目旗を先頭に入山行列

雲一つない秋晴れの朝、入山行列の一行総勢60名余の皆様は、題目旗を先頭に団扇太鼓、責任役員、顧問・参与、新住職を挟むように式衆、寺族・親族、地区代表の檀信徒が隊列を組んで、大法寺下から妙皇寺山門に向けて午前9時15分に出発し、新住職が入山される日を盛り上げるように揚々と足を進めました。

鐘楼の大鐘が山門到着までに7回打ち鳴らされ、多くの檀信徒が到着を今か今かと待ち受ける中を一行が山門前に到着。檀信徒を代表して責任役員の佐藤正孝氏が歓迎の口上を、また新住職も返礼を述べると、お題目を合図に山門が開かれ、開門された山門をくぐり、入山行列を堂々と滞りなく修行しました。






新住職と妙皇寺の明るい将来を祈って

私たちの大切な菩提寺、妙皇寺の法灯は令和3年1月1日、第32世白山日但上人から第33世白山宏治上人に継承されました。そして11月23日、ご列席の皆さまの前で法灯継承式が修行され、仏祖三宝への入退寺の奉告が行われました。先代の日但上人は34年間の在任中、私たち檀信徒から信望を集められ、日常の教化活動のほか、数多くの功績を残されました。永い間のご尽力に感謝申し上げます。

新住職、宏治上人は師父・日但上人の薫陶を受けながら、副住職として長年お寺に貢献してこられました。目指すところは、妙皇寺の檀信徒のみならず、地域からも必要とされるお寺になることと述べておられます。それは役員一同の望むところでもあり、ともに取り組んで参ります。(法灯継承式実行委員長 宇野宏氏 挨拶文より) 


日但上人 退山奉告

方便品第二を参詣者全員でお唱えしたあと、前住職第32世日但上人からご本尊様に住職退任のご奉告を申し上げました。上人は昭和61年(1986)秋、師父・但行院日幢上人が大本山妙蓮寺第95世として晋山されたのを受けて、第32世の法灯を継承されました。積年にわたり勤加精進され、寺門の発展を招来され、位牌堂の改修、駐車場の拡張、鷲峰会館・庫裡の新築、新墓地の造成、山門の新築など本門法華の道場を顕現されました。


本門法華宗から住職の辞令交付、続いて継承の儀を挙行

仏祖三宝の御前において、檀信徒、有縁の皆さま同席のもと、宏治上人は本門法華宗香川日憲宗務総長から「住職任命書」を謹んで受け取りました。任命書には本門法華宗管長別所日山猊下、本門法華宗宗務総長香川日憲上人の連名で白山宏治上人を福山市妙皇寺住職に任ずると記載されております。(日付は令和3年1月5日)

続いて前住職から新住職に「法華経」、「過去帳」、「磬倍(けいばい)」が相承(そうじょう)され、正式に法灯継承が完了しました。


新住職宏治上人 入山奉告

辞令交付、法灯継承の儀を済ませた後、新住職から住職としての心構えをご本尊様へお誓い申し上げました。

新住職は宗祖御生誕800年の今年、総檀信徒の推挙を得て妙皇寺第33世の法灯を継承され、本堂に掲げた「臨終正念」の4文字を自らの誓願とし、怠ることなく努め、心新たにして仏祖と自らに寄せられた重恩に報いると決意されました。さらに「檀信徒、地域のためにある寺」、そして「檀信徒、地域の人々と共にある住職」であり続けたいと誓われて、入寺奉告を申し上げられました。



法灯継承記念品の贈呈

法灯継承記念品として前住職日但上人、新住職宏治上人に対し檀信徒一同を代表して責任役員の佐藤泉氏から記念品を贈呈させていただきました。

前住職には、五条袈裟(ごじょうけさ) 略燕尾(りゃくえんび) 四つ紐衣(よつひもころも)を、 新住職には、五条袈裟(ごじょうけさ) 七条袈裟(しちじょうけさ) 燕尾(えんび) 本衣(ほんころも) 差貫袴(さしぬきばかま)の夏用・冬用と法具一式を贈呈いたしました。       



来賓祝辞

ご来賓の皆さまを代表して3名の方から新旧住職に対し妙皇寺との関わりに触れながらご丁寧な励ましの祝辞を賜りました。


香川日憲(かがわにっけん)宗務総長 ( 山口県、本圀寺住職 )


清瀬日草(きよせにっそう)猊下(げいか) ( 千葉県、日蓮宗本山 日本寺前貫首 )


吉田日泉(よしだにっせん)僧正(そうじょう) ( 石川県、全性寺住職 )

臨終正念の扁額寄贈

宏治上人の第33世住職就任記念として墨象家の外林省二氏より、人間国宝・岩野市兵衛氏の手漉き奉書紙に、「臨終正念」の4文字を揮毫された扁額が寄贈されました。入山奉告で住職自らが誓願とされた書は本堂内に掲げられ、参拝の皆さまにいつでもご覧いただけます。

ライブ配信を実施

入山行列ならびに法灯継承式の模様はライブ配信するとともに会館席大型スクリーン・境内席モニターテレビにも映像を流して新住職の晴れ舞台を全ての参詣者・奉仕者の方々にもご覧いただきました。

コロナ感染拡大防止のため、広島県外の檀信徒の皆さまには止むを得ず参詣をご遠慮いただきましたが、プログラム冊子を事前にお送りしてライブ配信をご覧いただき易いように工夫をいたしました。

なお、ホームページでは過去動画として映像が記録されておりますので誰でもいつでもご覧いただけます。(動画はこちらからご覧ください




実行委員会を設置して準備を進める

記念すべき「法灯継承式」を檀信徒一同が心を一つにして、立派に執り行うために令和元年9月に実行委員会を立ち上げて準備を進めて参りました。当初は福山駅近くのホテルで「披露宴」を計画しておりましたが、コロナ禍の影響により披露宴は中止という苦渋の決断となりました。

実行委員会も途中で休止・再開するなど紆余曲折はありましたが、延べ22回開催し、分科会審議やリハーサルを行って準備をした結果、厳粛な中にも華やかに、そして盛大に法灯継承式を執り行うことが出来ました。

これもひとえに役員・護持会・奉仕者の皆さま、檀信徒の皆さま、寺とご縁をいただいている多くの皆さまのご支援、ご協力の賜物と感謝申し上げます。感謝の意は尽くせませんが、皆さまをご紹介してお礼とさせていただきます。 

運営にご協力をいただいた寺方・奉仕者の皆さま

寺 方
会行事 白山吉宏
堂廻り 白山和宏・八竹良明
司 会 加藤千政
式 衆 三原正敬・村上朗寛・堤 祐弥
本 部
実行委員長 宇野 宏
実行副委員長 佐藤正孝・佐藤 泉・阿波一江
総 務
責任者 向井信之        
受 付・記念品
責任者 村上真樹
副責任者 小林明美・佐藤和志
構成委員 井上一彦・佐藤 敬・吉岡和子・笹岡美佐・佐藤喜宣・村上富行
看 護
責任者 村上靖子
案 内
責任者 行廣博文
構成委員 合原陽子 石井奈保美 山岡文恵
行 列
責任者 佐藤泰章
構成委員 佐藤敏通 小澤敏昭
駐車場
責任者 吉岡 真
構成委員井上浩二・豊田卓志・小林智美・中西 昇・福田功三・江木保伸
本 堂
責任者 寄髙浩人
構成委員 菖蒲迫節子・藤井佳治・井上 清
会 館
責任者 武田洋一
構成委員 西原和子・小澤 操
境 内
責任者 長谷川悦司
構成委員 小林健一・竹之内俊秀
接 待
責任者 中西真知恵
構成委員 大前奈美・佐藤溥子・村上智子・佐藤美智子・向井純子・大西ナガ子・井上孝子・福田百合枝
記念撮影
責任者 合原和志
構成委員 会館・境内の法要担当が応援
ライブ中継
責任者 石井幹夫
構成委員 岡森妙子・粟津英一郎・寄高基生・佐藤政宏

音響・記録・着付け・祝弁当等にご協力の皆さま(檀信徒除く)

音 響
SPサウンド 浜野武之
映像制作
樺浩二
ライブ中継
光明システム 高橋博美
カメラ
イービジョン 安達亮・藤井孝幸
法衣着付け
横庄法衣店 横村隆一
着物着付け
ロアール 園尾久美子
記念手ぬぐい
タカダキミコ
生花
花匠 松本いづみ
祝弁当
川長 山本雄一郎
祝弁当
末吉旅館 大宮伊知郎
昼 食
如稲
仏花装飾
花工房くらた 倉田安敏
表示看板
光屋 向井裕治
テント・備品
R&Rレンタル
法要冊子
アシビ印刷 天野賢一