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大覚大僧正650遠忌

その時

大本山妙蓮寺第二祖・大覚妙実聖人が、貞治3年(1364)に入寂されて、来る平成25年4月3日は第650遠忌にあたります。

大覚妙実聖人は

大覚大僧正(尊称)は、文和3年(1354)に妙皇寺を開かれた開祖聖人でもありますから、当山にとってこの御遠忌はとりわけ因縁の深い、尊重されるものであります。

寺の顔

これまで皆さんの菩提寺護持の丹精により、当山は順次寺観を整え、伽藍の堅固・充実に努めてきました。本当にうれしいことであります。その間にも、大きな課題としてご心配をいただいてきたのが、妙皇寺の顔ともいえる「山門」であります。

山門の歴史

この山門は、永正9年(1512)に尼子経久のために備南一帯の平安を願って、古志清左衛門によって築城された大場山城の表門と伝えています。しかし、それから100年足らずして大場山城はその姿を消しました。

城門を移す

時が過ぎて享保16年(1731)、今から280年前、古城の表門は当山の鐘楼門として、その姿を現しました。

なぜ、妙皇寺に?

大本山妙蓮寺第8世日応僧正は、自ら妙皇寺第3世として在住され、今日の基礎を築かれました。僧正の教えに帰依した城主・古志三郎左衛門と、その室・妙清尼の援助を受けて、沼隈町能登原の正瑞寺を再興、ついで尾道市原田町に妙教寺を開創されました。両寺は、本寺・妙皇寺の縁寺でありました。こうした日応僧正と、城主・古志一族との信仰的結縁から、後年、城門が当山に移築されたと推測されます。

歴史を刻んで

こうした山門の由緒から、今日まで歴史的遺産として大切に護られてきました。昭和23年、先代日幢上人が法灯を継承された際、敗戦直後の大変な中で、現在の梵鐘を新しく鋳造、山門の改修がされています。以来60年、大きな手が加えられず経過して、今日では「危険にさえ思える状態である」との指摘を受けています。とくに、この山門は妙皇寺の顔として、檀信徒の皆さんに見慣れ親しまれる一方で、近郊の方々に「妙皇寺」の印象を強く植え付けてきた「郷土の財」でもありましょう。

御遠忌・落慶法要をおえて

住職  白山智宏

平成二十二年からスタートしました「当山開基大覚大僧正第六五〇遠忌」報恩事業は、眼前に幾重にも暗雲が立ちこめ先行きに不安が高まるなかで、変わらぬお力添えを寄せられた檀信徒のみなさん、また妙皇寺とのご縁を大切に思われる各方面の方々から、尊いご支援をいただいて、今日諸事業を完成することができました。

そして昨秋十一月二十三日には、御遠忌の主目的でもあります大法要も、内外の応援をいただいて、無事滞りなくつとめることができました。私はこの日、法要の最後のご挨拶に臨み、これまで二年余の多難な経過が脳裏に浮かび、言葉では言い尽くせない深い感激と、有り難さに、我を忘れ十分に意を尽くせないものとなりました。

しかし全行事を終えて、早朝より終日にわたってご奉仕下さった方々が、徐々に集まって祝賀会の開催時刻になると、百名余の人でふくれ上がり、会館ホールや、ロビーにまであふれる大部隊でありました。はじめてこの光景をながめられた来賓の方々は、一様に驚かれると同時に、口々にその素晴らしい活動に、讃歎の言葉を惜しまれませんでした。私が美辞麗句を並べてのお礼より、我がこと以上に精魂込めてきびきび動かれる姿が、余ほど参会者の心を打ったに違いありません。

日蓮聖人は、御遺文の『生死一大事血脈抄』に、つぎのように教えられています。 「総じて日蓮が弟子檀那等、自他彼此の心なく水魚の思ひを成して、異体同心にして南無妙法蓮華経と唱へ奉る処を、生死一大事の血脈とは云ふなり。然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり。」

みなさんと同じこころ、同じ願いを共にしてお題目をお唱えするように、この御遠忌が奉修できましたことを、私たちは大いなる誇りにしたいと思いますし、これからの進むべき信仰の道しるべとしなければなりません。

寺庭婦人のひとりごと

去る11月23日の御遠忌落慶の大法要は「雨」との予報。心配ばかりの住職。そんな話をしていると「必ず仏様が守ってくださる・・・間違いない。」その言葉にすがって、神頼みならぬ「仏頼み」の日が近づいてきました。当日、稚児行列を始めるか否かの瀬戸際になり小雨がパラパラ・・・・。

「よしっ、やろう!」の住職達の決断は自分たちを奮い立たせている様でした。胸が熱くなる私。それが何となんと五分も経たないうちに小雨が止んだのです。予定通りの進行に私は涙が出そうになりました。

稚児行列のみなさん、良い記念となりお目出とう。また今回は、老若男女を問わず初めてのお手伝いの方々も多く有り難いことでした。皆々様の心が一つになり鷲峰の山々に歓喜の声が響きました。「以前はお父さん、お母さんにお世話になりましたね。」「まぁ~貴女も来て下さったの。」「奥さんお久しぶりです。お手伝い出来て嬉しいです。」等の声の掛け合いの中、笑顔、笑顔で幕を閉じました。改めて、皆々様のお寺に対する温かいお心に感謝申し上げます。

御遠忌法要のDVDについて

去る11月23日に奉修されました「大覚大僧正第六五〇遠忌天童音楽大法要」の一日をダイジェストにまとめたDVDがまもなく完成いたします。法要に参加された方々から、DVDが欲しいとの要望を受け、この度、希望者のみにご用意することとなりました。

つきましては、ご希望の方は、以下の通りにお申し込みをいただければと存じます。

価格
2000円 (DVDに同封の振込用紙を利用し、商品受け取り後に納金ください)
申込期限
1月末
(妙皇寺まで電話にてお申し込みください)
お渡し期日
2月中(準備が整い次第発送致します)

記念誌の発行について

この度の「大覚大僧正第650遠忌」に際して、実行委員会では「記念誌部会」を立ち上げ、現在「記念誌」発行に向けて編集作業を進めております。今年度中には、御遠忌事業の総仕上げとして皆様のお手元にお届け出来るように記念誌部会で精一杯取り組んで参りますので、もうしばらくお待ち頂きますようにお願い申し上げます。

記念誌の発行について

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